読書

太朗想史郎『トギオ』

読了。なんとも奇妙な話だったが、最後まで読んでしまった(笑)。日本のこういう未来もあるかもしれない。トギオ作者: 太朗想史郎出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2010/01/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 29回この商品を含むブログ (21件) を見る

太朗想史郎『トギオ』

なんだこれは。終末世界もの!?オリガミなる個人エージェント端末が面白そう。

新井素子『もいちどあなたにあいたいな』

読了。母・陽湖2が読ませる。というか痛い。特権階級と卑怯階級。ぐさっと来る。もちろん自分は卑怯階級。。。もいちどあなたにあいたいな作者: 新井素子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 76回この商品を含むブ…

新井素子『もいちどあなたにあいたいな』

話があっちこっちに飛びつつも、ぐるっと回って戻ってくる。そんな一見わかりにくい構造なんだけど、語り口調のせいか、結構するすると読める。というか、頭の中、こんな感じだよな。そう、頭の中を言語化したらちょうどこんな感じの文章になるかもね。”オタ…

新井素子『もいちどあなたにあいたいな』

と全部ひらがなの題名。家族小説。でもその家族が少し、ちょっと、歪かも。世間的にはありがちだとは思うんだけど、やはりこの人が書くと、独特で、際立つ。『ひとめあなたに』だったかな、思い出すなぁ。

高田郁『想い雲』

読了。ご寮さんの息子の消息が分かりかけたり、幼なじみの太夫との束の間の再会だったり、想いを寄せるお侍さんの正体が垣間見えたりと、色々と動きのあった第3巻。これからがますます楽しみだ。最後に。生きてんのんがしんどいと思うような日もめしがうまけ…

高田郁『想い雲』

春樹暮雲。遠く離れて生きる友ふたり。片や、春に芽吹く木を眺めて相手を想い、片や、日暮れの雲を見て相手を想う。題名にとられている話がいい。泣ける。

福田和代『オーディンの鴉』

読了。いや〜、またまた今年のベスト3候補(笑)。抜群のリーダビリティ。オーディンの鴉作者: 福田和代出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2010/04/07メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 186回この商品を含むブログ (20件) を見る

福田和代『オーディンの鴉』

いや〜、面白い。データの塊から立ち現れる自分の相似形。でもそれもひとりの人間の一面に過ぎない。ただそれがネット上に晒されると、一人歩きする。あっという間に実像たる己を追い詰めて行く。データが実際を上書きしてしまう恐怖。最後は食い尽くされて…

福田和代『オーディンの鴉』

いよいよ本命。検察が舞台?

大崎梢『平台がおまちかね』

読了。こりゃシリーズ化だな。読むかどうかは微妙だけど。話はそんなに面白くもないけど、本読みとしては気にはなるのだ。平台がおまちかね (創元クライム・クラブ)作者: 大崎梢出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2008/06メディア: 単行本 クリック: 14回…

大崎梢『平台がお待ちかね』

出版社の新人営業マンが出くわす日常的ハートフルミステリー集。美人の書店員さん、好きです(笑)。真柴に一番共感(笑)。

木本雅彦『星の舞台からみてる』

読了。今のところ、今年のベスト3。星の舞台からみてる (ハヤカワ文庫 JA キ 7-1) (ハヤカワ文庫JA)作者: 木本雅彦,橋本晋出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/05/10メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 141回この商品を含むブログ (39件) を見る

木本雅彦『星の舞台からみてる』

タイトルで結構損をしてる気がするなぁ。内容は、今のITレベルから違和感のない未来が描かれている気がする。例えばネットワーク上にあるエージェント。いつになるか分からないけど、これはそうなるような気がする。それと、主人公の女性が働く企業。要はネ…

金谷武洋『日本語は亡びない』

読了。「日本語は世界を救う」らしい。日本礼賛論、嫌いじゃないなw。「世界でどうしても生き残って欲しい民族」(ポール・クローデル)、いいねぇ、もっと言ってもっと言ってw。日本語は亡びない (ちくま新書)作者: 金谷武洋出版社/メーカー: 筑摩書房発売…

金谷武洋『日本語は亡びない』

日本語は「対話の場」を中心に考えると面白い。行ってきます、行ってらっしゃい。お帰りなさい、ただいま、などなど。 二人のみゆき。宮部みゆきと中島みゆき。面白いところに目を付けたなぁと。

金谷武洋『日本語は亡びない』

うむ。いい感じ。「は」と「が」の違いなど、結構すっきりするなり。要は主語なんて日本語にはいらないってことか。何だか懐の深さを感じる。

荻原浩『千年樹』

読了。植物の偉大さ、不思議さを堪能出来た。「郭公の巣」が印象的。千年樹 (集英社文庫)作者: 荻原浩出版社/メーカー: 集英社発売日: 2010/03/19メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 8回この商品を含むブログ (18件) を見る

荻原浩『千年樹』

「郭公の巣」怖い。

荻原浩『千年樹』

ちょっと間が開いた。最初の方の話を忘れてて、あ、そういや、こんな人出てたよな、状態(^^;。いまいちのめり込めないなぁ。。。この人の本にしては。

荻原浩『千年樹』

ちょっと今までの著者とは違う感じ。くすっとかほろっがない。でも変わらないのはそのリーダビリティ。読ませる。

堤未果『ルポ貧困大国アメリカ』

読了。暗い気持ちになる。自助努力、自己責任の元、世界はどこへいくのか?そんなに優秀な人間ばかりじゃないこの世の中は?一握りの人間だけがすべてを握り、その他大勢は搾取される。ITはこれを救えるか?わからんなぁ。多分いたちごっこが続くんじゃねー…

堤未果『ルポ貧困大国アメリカ』

貧困故の肥満。ジャンクフードは国を滅ぼすのかもね。それにしても911というのはアメリカいや世界にとってとてつもなく大きな意味を持っていた、そんな記述がやがて世界史の教科書の常識になる日も近いかも。

堤未果『ルポ貧困大国アメリカ』

貧困ビジネス。暴走型市場原理。民営化された戦争。大丈夫か!?世界って感じ。。。

恒川光太郎『雷の季節の終わりに』

読了。なんとも不思議な話だった。少しずれた世界。両方を行き来する人たち。人という生き物はどこまでも貪欲なんだなぁ。恥ずべきことも尊きこともどちらも人生でやってきた、みんなそんなもんだ。そんな表現が印象的。雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)…

恒川光太郎『雷の季節の終りに』

地図にない土地の話。この世とあの世の狭間か。場所の謎、人の謎。まずはいい出だし。

高田郁『花散らしの雨』

読了。料理の場面で、野菜を「水に放つ」という表現がある。これが実にいい。水から切り離された野菜が、水を張った器に入れられる。すると、野菜本来の姿を取り戻す。野菜が喜んでいる様子がなんだか眼に浮かぶような表現だ。花散らしの雨 みをつくし料理帖…

高田郁『花散らしの雨』

ますます快調。麻疹騒ぎで手伝いに来てくれたりう婆のこんな一言。 「食べる、というのは本来は快いものなんですよ。快いから楽しい、だからこそ、食べて美味しいと思うし、身にも付くんです。それを『食べなきゃだめだ』と言われて、ましてや口に食べ物を押…

高田郁『花散らしの雨』

みをつくし料理帖第二弾。今回も料理の腕とその描写が冴える。特に野草の天ぷらなんざ、ちょいと塩だけしたのをかじる、まぁ、うまいわなぁ。今回は、前回の口悪いお侍に変わっておんなじようなのが出てくる。戯作者らしい。嫌味を言いつつも贔屓筋という人…

小田雅久仁『増大派に告ぐ』

読むのをやめた。ちょっと合わねーなと。