木本雅彦『星の舞台からみてる』

タイトルで結構損をしてる気がするなぁ。内容は、今のITレベルから違和感のない未来が描かれている気がする。例えばネットワーク上にあるエージェント。いつになるか分からないけど、これはそうなるような気がする。それと、主人公の女性が働く企業。要はネット上の個人情報の死後の整理を請け負う。間違いなく、今後現実に出てくる。もしかしたらもうあるのかもしれない。あと、WoTなんかもそう。実はこれが一番重要かもしれない。Web of trust。信頼のネットワークということだ。オレが信じるあいつが信じるんならいいか、という感覚をベースとした繋がりのこと。そこでは個人の信用度だったり評判がすべて。それが価値として流通する。評判経済なんて言葉も出てくる。ストーリーよりもそういう背景が面白い。