新井素子『もいちどあなたにあいたいな』

話があっちこっちに飛びつつも、ぐるっと回って戻ってくる。そんな一見わかりにくい構造なんだけど、語り口調のせいか、結構するすると読める。というか、頭の中、こんな感じだよな。そう、頭の中を言語化したらちょうどこんな感じの文章になるかもね。”オタク”の元高校の同級生が登場して、いよいよ話は佳境に。