高田郁『花散らしの雨』

みをつくし料理帖第二弾。今回も料理の腕とその描写が冴える。特に野草の天ぷらなんざ、ちょいと塩だけしたのをかじる、まぁ、うまいわなぁ。今回は、前回の口悪いお侍に変わっておんなじようなのが出てくる。戯作者らしい。嫌味を言いつつも贔屓筋という人物配置。うまいうまい。下馬評(P192)って、ほう、そういうことだったのか。