下山事件

8:09起床。慌てて昨日借りた「ザ・インターネット」を見る。今日の10時までに返さないと延長料金取られちまう。しょうもなければよかったんだけど、予想に反して、いやー、面白い。サンドラ・ブロックのミスマッチ具合がたまりません。クライマックス手前でタイムアップ。くそっ!返却ボックスに放り込みに行く。続きはまたのお楽しみということで。
森達也下山事件』の続き。昔仕事をした会社が事件と浅からぬ因縁があることが分かり驚き。この作品には、「この時点では予想だにしなかった」というような思わせぶりな表現がよく出てくる。この手の表現は好きだ。今のところ、期待に違わない。
次の一節が印象に残る。

なぜこうも安易に点と線が繋がるのか?この頃の僕は、そんな感覚に捉われ始めていた。膨大な量だったジグソーパズルのピースが、少しずつその定まる位置を見つけだした。一つのピースが定まれば、それに接する複数のピースも決まる。こうして最初の頃はどこから手をつければよいか見当もつかなかったパズルは、徐々にその形を現し始める。ところが今度は、その形が表す意味がわからない。仮にこのパズルを完成させたところで、これを一つのピースとするパズルがまた始まるのではないかと思いたくなるほどに、奇怪で意味不明な図形なのだ。

隣のジイサンの掃除をする音が響く。こっちもそろそろ掃除をしないと。細かなほこりがうっすらと隅の方にたまっているし、隅の方だけでなく目立つところにもほこりというかくずが目に付きだした。でもなかなか万年床をあげてこたつをどかして下に引いているマットをどかして掃除をしようという気にならない。このままこたつを片付けるまで掃除をしない気なんだろうか、オレは。
読み終わったAERAの表紙を見る。先週号のだ。女優・宮崎あおい。目が印象的。どこかビルの中の部屋での撮影なのか、向こうにいかにもビルから見た外の景色が映りこんでいる。
テレビ「ドリーム競馬」を見た後、『下山事件』読了。スカッとした読後感ではない。メディアの弱さ、曖昧さ、いい加減さ。少しずつ、その認識の共有は広がってきてるような気はする。

日本という国は、常に民意が政治を主導する。その民意を形作るうえで、大きな役割を果たすのがメディアだ。ところがそのメディアは、視聴率や部数という経済指標で民意に従属し、政治という巨大な力学の前では脆弱な側面を露呈する。

森さんという人は、ロマンチストだと思う。そしてそれを少し恥ずかしく思っているんじゃないか。少なくとも開き直ってはいない気がする。それがええんや。感想はこちら

下山事件

下山事件

晩飯はお好み焼き。
TBS「輪舞曲」。つい見てしまう。チェ・ジウの「はい」がいい。主題歌「I Believe」も売れている様子。ドラマチックな感じがいい。
佐藤幹夫自閉症裁判』。レッサーパンダ帽をかぶった男の裁判の様子を描いたドキュメント。
今日の運動。腕立て11回、腹筋35回、ストレッチ。
23:15就寝。