いろいろ断捨離。

梨木香歩『僕は、そして僕たちはどう生きるか』読了。なかなか考えさせられた読書だった。いいなと思ったところを抜書きしとこう。

「黙ってたほうが、何か、プライドが保てる気がするんだ。こんなことに傷ついていない、なんとも思ってないっていうほうが、人間の器が大きいような気がするんだ。でも、それは違う。大事なことがとりこぼれていく。人間は傷つきやすくて壊れやすいものだってことが。傷ついていないふりをしているのはかっこいいことでも強いことでもないよ。あんたが踏んでんのは私の足で、痛いんだ、早く外してくれ、って言わなきゃ」

そう人が生きるために、群れは必要だ。強制や糾弾のない、許し合える、ゆるやかで温かい絆の群れが。人が一人になることも了解してくる、離れていくことも認めてくれる、けど、いつでも迎えてくれる、そんな「いい加減」の群れ。

けれど、そういう「群れの体温」みたいなものを必要としている人に、いざ、出会ったら、ときを逸せず、すぐさま迷わず、この言葉を言う力を、自分につけるために、僕は、考え続けて、生きていく。
  やあ。
  よかったら、ここにおいでよ。
  気に入ったら、
  ここが君の席だよ。

僕は、そして僕たちはどう生きるか
梨木 香歩
理論社
売り上げランキング: 6067

10時から引越しの見積もりに来てもらう。やっぱりこの時期の引越しは一年通して一番高いとのこと。需要と供給で値段は決まるのだ。資本主義だな、うんw。いろいろと断捨離せねば。