生物と無生物のあいだ
- 5:22起床。
- 福岡伸一『生物と無生物のあいだ』読了。とにかくその美しい文章には恐れ入った。章のつなぎが素晴らしい。確かに極上のミステリーと帯にあるとおりだ。特に前半のDNA解明に至るあたりの部分は、さながら研究者の群像劇のようだ。目次を読むだけでもわくわくする。
プロローグ
第1章 ヨークアベニュー、66丁目、ニューヨーク
第2章 アンサング・ヒーロー
第3章 フォー・レター・ワード
第4章 シャルガフのパズル
第5章 サーファー・ゲッツ・ノーベルプライズ
第6章 ダークサイド・オブ・DNA
第7章 チャンスは、準備された心に降り立つ
第8章 原子が秩序を生み出すとき
第9章 動的平衡とは何か
第10章 タンパク質のかすかな口づけ
第11章 内部の内部は外部である
第12章 細胞膜のダイナミズム
第13章 膜にかたちを与えるもの
第14章 数・タイミング・ノックアウト
第15章 時間という名の解けない折り紙
エピローグ
相補性、その精妙なる仕組みに打ち震え、一回性、そのはかなさに諦観する。生命とは動的平衡であり、それは全て流れの上にあるということ。そして私たちは、一瞬のうちにして、生物と無生物のあいだに、その流れ、時間を見るのかもしれない。
- 作者: 福岡伸一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/05/18
- メディア: 新書
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