台風接近中…

  • 7:23起床。雨風が強く、近くに見つけたおいしいパン屋へ行くことは断念して、冷凍の食パンでトースト、コーヒー。
  • 福岡伸一生物と無生物のあいだ』を読み始める。ため息が出るほど美しい文章。プロローグから、ノックアウトされる。

長い時間とたくさんの研究資金を投入して、私たちはこのようなマウスの受精卵を作り出した。それを仮母の子宮に入れて子供が誕生するのを待った。母マウスは無事に出産した。赤ちゃんマウスはこのあといったいどのような変化を来たすであろうか、私たちは固唾を呑んで観察を続けた。子マウスはすくすくと成長した。そしておとなのマウスになった。なにごとも起こらなかった。栄養失調にも糖尿病にもなっていない。血液が調べられ、顕微鏡写真がとられ、ありとあらゆる精密検査が行われた。どこにもとりたてて異常も変化もない。私たちは困惑した。一体これはどういうことなのか。(中略)私も最初は落胆した。もちろん今でも半ば落胆している。しかしもう半分の気持ちでは、実は、ここに生命の本質があるのではないか、そのようにも考えてみられるようになってきたのである。

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

  • 図書館に本を返しに行く。雨は小ぶりだったが、バスで。また5冊ほど借りた。姫野カオルコ『ツ、イ、ラ、ク』、丸谷才一『花火屋の大将』、斎藤美奈子『あほらし屋の鐘が鳴る』、星野博美『銭湯の女神』、米原万理『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』。図書館を出るとそとは大雨に強風。昼は少し歩いて、『椿寿亭』で天ざる。ここの蕎麦はまったくそば粉の香りがしない。そういう意味ではオレの好みではない。ただ、あまりの癖のなさに、いくらでもつるつると入るのだ。まったく飽きない。なんだこれは、という感じだ。後から後から客が途絶えない。みんなこの雨の中、この蕎麦を食いに来るのだ。
  • 風呂の自動給湯の調子が悪く、シャワーのみ。明日大家さんに電話しよう。
  • 晩飯は餃子。ネットでいろいろとレシピを調べる。キャベツが余っていたので、それを使うことにする。80個ほどできた。そのうち60個ほど食べる。うまかった。家餃子は数を食べれるところが素晴らしい。大満足。