萌える男
6:15起床。朝はヤマサキ「ソフトフレッシュ」とコーヒーで朝食。今日はお休みを取ったので、そのままゴロゴロ。10時過ぎに彼女が帰る。
本田透『萌える男』の続き。ここまでを少しまとめておく。
- 萌えとは、脳内恋愛であり、恋愛資本主義とでもいうべき現実世界では一度は絶滅した純愛主義の生き残りである。
- 萌えの心理的機能は、一つは、恋愛によるレゾンデートルの再生であり、もう一つは、ルサンチマンの昇華である。つまり、萌えは、個人内面の空想力による個人的救済を目指すのである。
恋愛資本主義という無限に続く競争から降りる、ドロップアウトする…だが絶望はしない。この世界とは異なる世界にあくまでも希望と癒しを求め続ける。それが「萌え」という精神運動なのだ。そこには勝者も敗者もない。誰もが等しく平等に救われるのである。
恋愛という宗教に取って代わる自我の安定装置(恋愛―結婚―家族という一連の流れの中で、発見され、確立され、補強される)が、正しく機能しなくなってきた現代社会において、萌えの持つ社会的な機能として、
- 萌えによる脱・恋愛、そして家族の再発見
そして、
萌えとは、崩壊した恋愛に代わる新しいシステムを作り出そうとする、多数の人間による脳内シミュレーション実験である
さらに、言う。
人間とは、葦である。だが、萌える葦である。
ってことで、あれあれと読了。感想はこちら。
- 作者: 本田透
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/11/07
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そのかたわら鷺沢萠『明日がいい日でありますように。』を読み始める。今から5年ほど前のネットで公開された日記。その頃の首相も小泉さん。ほんと長いねぇ、と思う。
と。ぐつぐついいだした鍋の様子を見る。少し味が薄めだったので、本だし液状タイプを加えて、もう少し煮込む。
犬はやっと順調になってきた様子。一安心。
晩飯は、ご飯と大根とジャガイモとニンジンの煮物と合鴨ロースト3切れ。煮物は予想通りの味でウマー。
食後、鷺沢萠『明日がいい日でありますように。』の続き。春風亭柳昇師匠のこの一言と、それへの返しに涙。
「あのヒトはあれだね、どうも生きにくそうなヒトだね」
この名言を形見にしてもいいですか、師匠。
生きにくいけど、それなりに生きていきますです、はい。
さて、寝ますか。23:45頃就寝。