グレゴリー・ザッカーマン『史上最大のボロ儲け』
- 朝はトーストとコーヒー。
- 昼はきつねうどんを食べたあと、図書館へ。今日は板宿で地下鉄を降りてそこから徒歩1時間弱。途中小雪が舞うなど激寒。板宿降りてすぐのセブンイレブンで買ったチョコ菓子で熱量補給しながら歩く。
- 図書館で返却予定のグレゴリー・ザッカーマン『史上最大のボロ儲け』(阪急コミュニケーションズ)読了。サブプライムローンに端を発したリーマン・ショックの裏で、金融史上最大の儲けをたたき出した投資家、ジョン・ポールソン。表紙の写真を見ても、どこにでもいそうな上品で有能そうなセールスマンという感じで、とてもそんな伝説に残るような業績を上げた男には見えない。なんか華がないっていうか^^;。並み居るウォール街のスタートレーダーや専門家を向こうに回し、ほぼ住宅金融には素人の男たちが勝利したんだけど、専門家ですらよく理解しきれない複雑な仕組みの商品だったことや、徹底的に過去のデータを調査して実際の住宅の値動きを調べて傾向をつかんだことなど、素人だったからこその慎重さと大胆さがはまったんだろうなぁ。また同じように目をつけた他のチャレンジャーたちと違ったのは、大きな利益を上げたとは言えないものの、永年ウォール街の住人として勝ち残ってきた金融商人としての目利きと粘りがあったように思う。それにしても、お金を回すとどこかで実体と交換することになるんだけど、その権利を売買したり、またその権利自体を複数組み合わせて、結局実体を細かく切り分けたりくっつけたりして、最終的には、なんだか分からないものにしてしまったりとか、いつの間にか実じゃなく虚を相手に空回りしてきたのかなぁ。そのポールソン、本の最後では、金の取引にご執心とか。まぁみごとに的中しとるけど^^;。最後は実を担保してきたのかねぇ。
史上最大のボロ儲け ジョン・ポールソンはいかにしてウォール街を出し抜いたか
- 作者: グレゴリー・ザッカーマン,山田美明
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2010/12/09
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 40回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
- 図書館で3冊借りる。宮部みゆき『おそろし』、沼田まほかる『痺れる』、マルコム・グラッドウェル『失敗の技術』。