今日の活字

  • ドリー・マクロウ・ローソン『次世代に伝える言葉 アメリカの偉人がわが子にあてた82の手紙』

教育とは「外から何かを植え込むことではなく、先へ進む力を内から引き出すことであり」「心の鍛錬は子供にとっては欠かせないもので、それによって子供たちは論理力を伸ばし、好奇心を喚起される」
グラハム・ベル 36頁

結局のところ、親の助言などクソの役にも立たん。そのことはおまえにも私と同じように分かっているはずだ。私にできるのはせいぜい、自分が本当にやりたいことに向かって努力し、その能力を身につけられるようおまえを叱咤激励することだけだ。なぜなら、どんな愚か者でも、自分がやり遂げたい目標に向かって懸命に努力することだけが幸せになる唯一の道だと知っているからだ。その後のことは全てお前しだいだ。自分が何をしたいのか、お前はそれを自分で探して見つけ出さなければならない。(中略)
私がおまえの精神にしっかりと植え込みたいのは、つまり、人生の本当に重要な決断をするときには、他人の力は借りられないということなのだ。他人がどんなにそうしたくてもそれは無理なのだ。自分だけが頼りなのだ。それが我々一人ひとりの運命であり、それを変えることはできないのだ。あるがままに受け入れるしかない。そしてお前はもうそのことを理解してもいい年齢なのだ。
〜劇作家ユージン・オニールより、息子へあてた手紙 44頁

何にしても人生はある程度までは賭けなのだ。
〜父セオドア・ルーズヴェルトから息子への手紙より。

人間は孤独な動物だ。だから人間は生きているあいだずっと、少しでも孤独でなくなろうとするのだ。
(中略)
失恋を恐れてはならない。ふさわしい恋なら必ず実るものだ。大事なのは焦らないことだ。その人にふさわしいものはけっして逃げていったりはしない。
〜父ジョン・スタインペックから息子への手紙より。

文章を書くことにも絵を描くことにも、特別なコツなどない。ある程度しっかりとしたものが書けるまで、俺は十五年間せっせと書き続けた。
〜父シャーウッド・アンダーソンから息子への手紙より。

行動することへの原動力は、その行動の結果ではなく、行動そのものの中にとどめておくべきである。
〜父N・C・ワイエスから息子への手紙より。

「戦場では良い兵士」などというものは存在しないのだ。兵士は常に良い兵士か悪い兵士かのどちらかなのだ。
〜父ジョージ・パットン・ジュニアから息子への手紙より。

  • 『大きく振りかぶって5巻』いや〜、緻密っす。